五倍酢の酸度とph
10年前に気高普及に転勤となり、久しぶりに現場で働く楽しさを満喫させてもらっていた。
その一つに、WCS-飼料稲の品質改善があった。
取り組み当初から地域一丸となって進んでいたが、14年いろいろあって現場は五里霧中状態で、収穫したロールを田んぼに放ったらかしにしたりして・・・
かなりのロールを廃棄してしまう状態だった。
15年には、品質改善に取り組んでいた広島や三重などから教わり、一つ一つ実践してみながら改善を図ったことを思い出した。
そのひとつがFJLBという「自分で作る乳酸菌を添加する」という取り組みで、コスト面でも品質改善も効果が高かったが、その後は東部全体に広がり年間400万円以上のコスト削減効果があるはずだった・・・。
去年産から今一つ品質が悪いとの声があり、今年は現場作業やできた乳酸菌の確認をおこなっているが、乳酸菌数のカウントでは、何故かカビが生えたり、カウントしても10×4乗程度と低迷している•••
気高時代は私が作っても8乗程度はあったのに。
現場の確認を進めるうちに、原料の調達方法にも、保温機材トラブルや、完成後の保管方法にも???な点が。
一応マニュアル的なものやヒロシマクジラさん情報も渡していたが理解されてなかったのかと思うと伝え方に問題があったのかと残念で仕方ない•••
ただ、それに加えて初期ph低下を促すために加える食酢について、更なるコスト削減を考えて五倍酢を使っているらしい。
五倍酢は酸度が五倍なので、加える量も1/5に減らして orz•••
酸度とphの関係?
もちろん相関はあっても、その関係はパラレルではない。
正にコスト>品質改善という典型的失敗事例だ。
まぁ、三杯酢の間違いで無かったのでよしとするか。
(三杯酢とは酢、醤油、みりんを同量ずつ混ぜた合わせ調味料のこと)
11月になってもなお続く収穫作業。
10年以上経つのに、基本的な理念はあるのか?
常に同じ過ちを繰り返しているように思えてならない。