sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

記憶に残る言葉

やつがしら高校に入学時に担任から贈られた一言は何故か今なお記憶している。
「播かぬ種は生えぬ」
10クラス+1家政科という編成。
9組と10組は、木造の旧体育館のようなへんてこりんな建物を改造した教室だった。
近くに食堂があり、テニスコートや野球場に続く坂があった。


たくさん種は播けただろうか、
そして、種は生え、成長して、収穫できたのだろうか。
同じような言葉ではないが、
就職後に聞いて納得した言葉がある。
「投資とは、資本を投げるのだから、投げた資本は回収しろ」と。
一度投げることも大切だが、投げたものは、投げっぱなしではだめだ。
回収して初めてひとつの仕事になる。


フムフムと納得する言葉は多い。
経験や失敗がそうさせているのだろうか・・・
記憶に残ったとしても、実行力が伴わないとなかなか種は生えもしないし、成長もしないのだが。




いつものように、日本海新聞を読んでいたら・・・
あの成様の御子息が、明日から始まるバスケ・ウィンターカップの選手紹介欄に載っていた。
あの夫婦にして、この子ありと言わんばかりの美男子・イケメンに釘付けとなったおんなどもも多いことだろう。
ただ、私的には、そんなこと以上に釘付けとなったものがあった。
「尊敬する人」


まだまだ青く・若者らしくほとんどの人がその問いにバスケの恩師や有名選手が連ねていた。
両親と書かれた活字に目を奪われた瞬間、実は問いの内容を知らなかったが、感覚的にたぶんそうだろうと推測した。
そう思ったのは・・・私も子供の頃から一貫してその問いに同様の答えしかなかったからだ。


丁度1週間ほど前、食事の後に全員で洗い物しながら「尊敬する人」は誰だという話題でプチ盛り上がっていた。
子供らは、まだ考えは流動的・曖昧だったが、両親という答えはないようだった。
私は高校の頃にはもう心は固まっていたと思うし、今でもその思いに変わりはない。
生活を支え食べさせてくれている親への感謝・尊敬はゆらぎない。
多くの答えに流されることなく、明快にそう答えていた新聞欄に釘付けだった理由だ。
これには、写真のような見た目だけではなく、親子を心からかっこいいと思った。