sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

コストを把握する

儲けるために「投資」する人がいる。
投資とは、文字通り「資本」を投げることだが、一度投げた資本は、必ず回収に行かねばならない。
今の世の中、ほおっておいて丸儲けできることは少ない、いやほぼないだろう。


1年365日、24時間、60分、60秒
常に儲かることを意識して仕事しているはずだが、今日はいい仕事できたなぁと思える日は1%あるだろうか。
仮に1%だとすると、1年に10日あまりとなるが、そんなにはないだろう。


6年ぐらい前、そら山の風車がまだ無かった頃の夏の日、風車建設予定地近くの焼き肉でそれは始まった。
一時は東部の看板と言われたほどの粗飼料生産、中でも郡家あたりはイタリアンにトウモロコシが100ヘク近くあったようだ。
良質なトウモロコシ・サイレージは、どんなにお金を出しても飼料メーカーから供給されない価値が高いもの。
当時、堆肥利用もマッチして耕畜連携とか、コントラとの関わり合いの中で、トウモロコシ増産が始まったのだが、
飼料高騰や冬と夏のキチガイ気象ストレスの軽減対策も兼ねた面的拡大が進み50ヘクと4〜5倍まで拡大した。


ようやく面積だけは、当初目標達成したが、いかんせん中味がどうにもこうにも・・・
単位面積当たりの収量とか、単に収穫だけでなく牛の口に届くまでのサイレージ品質の確保とか、
更には、そのサイレージをたらふく食べさせることでの、購入飼料削減効果とか、飼料国内自給率の改善とか。
牛が食べるサイレージは、胃の中のpHを安定させ、品質の良いものは夏場や冬場のストレスでも食べることを停滞させることがない。
乳量安定や、種付けや、病気防止などの効果も期待できる。
ただ、期待して給与しただけでは、そう簡単に効果が出ないことも事実だが・・・


20年頃から、東部と倉吉でコスト分析を始めた。
21年 22年 23年 24年と、もう5年になる。
今年は、東部全体の総収量を換算して、全体のコストと反当たり、キロ当たりのコストを算出してみた。
ようやく、平均単収量は2.5トンを超えたが、キロ当たりコストは15円を上回ったままだった。
なかなか目標の単収4トン、キロコスト10円への道は険しい。
最も難しいのは、こちらがやる気満々でも、農家は仕事に忙殺されて作業が常にいいあんばいで見過ごされてしまう。


でも、コストや作業面での問題点が常に把握できる環境になり、これもひとつの成果だ。
5年前は、収量もコストも雲を掴むことより困難だったのだから。


集計された今年のコスト分析値を眺めながら・・・久しぶりにニヤニヤしてしまった。
これをネタに、農家と深める検討を頭の中でイメージしたからだろう。
東部トウモロコシは、そろそろ第2ステージに入る必要があるようだ。