sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

やわらぐ

8月末を迎え、雨も降ったお陰で気温は一段落となった。
但し、35℃で60%ぐらいの湿度と、30℃で80%の湿度だと、後者の方が環境的に厳しい感じがする。
雨と晴れを繰り返しながら秋風が吹き始めるだろう。


昨日は管内農家で今年の夏の暑さについて話を聞いた。
こんだけ猛暑なのに、全国的な暑さデータは過去最高とはいかないらしい。


酪農家で気になることは、何と言っても牛の採食量。
食べられないと牛乳も肉も作れない。
ここ数年、モリモリ食べるための工夫は随所に施されてきたが、暑さはその対策を上回っている感が強い。


まず、大型扇風機を3頭に1台ぐらいの割合で設置。
8月はこれを24時間フル稼働させた。
人は扇風機の風が当たり続けると疲れてしまうが、牛は当て続けなければバテてしまう。
牛の胃袋でエサを消化する際のエネルギーは電気ストーブ2台分1600W近いらしい。
この暑い夏に電気ストーブ2台を抱いたまま寝ているのと同じということ。
この扇風機を1ヶ月間フル稼働させたら、電気代は3500円ほど。
農家では20〜30台設置してあり、電気代だけで10万近くコストアップとなる。


屋根の上に散水している農家もある。
屋根の表面温度は60℃以上となるが、気温程度まで下げる効果がある。
それ以上に輻射熱で牛舎内に遠赤外線のように熱が伝わるのを防止してくれる。
ただこればかりは、上水道ではムリで、地下水が豊富でなければできないが・・・


その地下水で牛を1頭ずつ洗って冷やす人もいる。
行水は牛も気持ちいいのか、じ〜としていて目をつむり、次第に肩で息していたのが落ち着いてくる。
牛洗の後は、餌をモグモグ食べ始めるらしい。
地下水15℃、人だと震えるが、牛にとっては楽天のようだ。


水と言えば、できれば清潔な冷たい水を飲める環境も大切。
牛は水を飲めてはじめて餌をたらふく食べられるそうだ。
飲水量が食べる餌の制限因子となる。
水道代も夏場は5万円/月掛かる農家もある。
空気と水がただという時代ではない。


当然エサも、新鮮なモノが求められる。
大きな農場では、TMRという装置を使い、草と配合飼料と水を入れてマゼマゼして、まぜご飯を作って、1日1回飼槽に入れる。
夏場は、このTMRを夕方に作って配餌する。
気温の高い昼を外して餌の異常発酵を防ぐためだが、昼間より気温の低い夜中に牛が食べることも考えて。
朝晩2回にわけて作る農家もある。
適度な水分のため、発酵や腐敗が進みやすいが、水を少なくなれば餌自体が乾燥してパサパサとなり、分離しやすく選び食いの原因にもなる。
いろいろなことを試しつつ、いろいろ考えつつ、より良く、ヨリ効果的な方法で家畜を守っている。


そんな人の健康管理も大切なことだが、実際には朝から晩まで作業に追われて、昼ご飯も食べたのか・食べてないのか・・・
食べたとしても簡単にカップラーメンだったり・・・
そんなこんなで、ドケドケしく刺すような暑さではなく、やわらいだ秋が待ち遠しい。


8月のまとめ。
ローラー    15分
登山&トレラン 92キロ
自転車     585キロ
ボート漕ぎ 6900カウント
筋トレ     +α
獲得標高 11779メートル


8月は出張やら会議やら・暑さもあってか、乗ってない。
100キロオーバーは皆無で、何とかジテツウで稼いだ感じ。
その分、ラン・登山に時間をかけて、この分を勝手に自転車換算×5すればちょうど1000キロぐらいか。
記録内容も複雑化して、何だか異種総合格闘技のようを呈してきた。


9月は王滝があるので、まじめに林道修行を行いたい。
Fハマに注文していたパーツも届き、林道準備も完了。
その前に明日はハリチュー早朝版だ。