sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

蠢く

来週はじめはまた冬に戻る予報だが・・・
三寒四温とはよく言ったもので、三歩進んで二歩下がるパターン。


東部では、F肉さんをはじめ、エンちゃん・元執行委員長・自称老兵普及員・おにぎりさんなど、10年以上のボキ歴史があるが、全体検討を始められたのはやはり老兵氏の功績が大きい。
「データは、ただそこらにあるものを並べただけでは意味がない」
「自分で、足したり・割ったりしてはじめて意味が出る」と言われ、はじまった全体検討会。


確かに。
経営データは、過去1年間の収支を分類・足したり引いたりして集計される。
ところが、そのデータだけでは、自分の立ち位置はなかなかわからない。
そこで、時系列的に最低過去3年間の数字を並べてみる。


更に、経営に因果関係の深い母数で割って見る。
例えば、搾乳牛1頭あたり・出荷牛1頭あたり・枝肉1キロあたり・・・
数字が少し客観的に見えてくる。
それらの数字を地域全体平均や分散状態を集計する。


今まではこれぐらいがやっとこさの状態だったので、
そろそろ次のステップに移らねばと思っているが、なかなか出来ないまま浪費する時間。
具体的な手法や中味はまだ決まっていないが、頭の中ではミミズの固まりのような想いが少しずつ蠢いてきた。


ひとつは、飼料効率。
皆さんお金のことには敏感だが、使った量まできちんと把握・集計して、分析した事例はない。
1キロの牛乳を作るのに、何キロの配合飼料を使っているのか。
牧草も購入もあれば、自給もある。
特に自給では生産コストの確認はやらない理由が見あたらない。
ただ単に単収のみ確認している場合ではない。
ただ、どの飼料も湯水のようにたくさん給与し、食べなくなって捨てる部分も多いのだが。


ひとつは、繁殖効率。
この部分を経営面と連動させて評価することはあまりないが、大きな鍵を握っている。
とりあえず、繁殖遅延が起これば1日1200円の損害と試算している程度。
繁殖面の指標が必要だと思うし、最近流行の繁殖検診効果も確認したい。


ひとつは、育成効率。
ここも、手つかず。
放牧預託コストと自家育成の比較とか、農家によっても大きく異なる部分。


どの項目をとっても、現場での取り組み実態にも大きな差があるが、
経営的なデータとすれば、更に大きな齟齬が生じているのではないかと思う。


節税のため、経費確保に躍起となる人も多いが、木を見て森を見ず的な経営に陥らないよう常に自分の立ち位置確認が必要と思う。
まぁ、その前に出発地と目的地が定まっていない人も多い・・・
立ち位置がわからねば、まわりや目的地も設定できないか???


この言葉を思い出す・・・「おまえは浮き草のようだな」・・・by鈴子(昭和60年頃)