sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

虹に出会う


今週2回目の虹を見た。
夕刻4時半前、八頭高校近く。
冬のようなドンヨリした曇り空の東側に見えたが、局所的に雨が降っていたようだ。


1回目は水曜日の早朝。
6時半頃まだうすら暗い中、モノトーンの世界のようだった。
虹を見る時は、良い出来事が起こるのか、はたまたその逆か・・・


さて、今週はコスト意識を強く感じさせられた。
経営検討ではもちろんだが、県下自給飼料検討会で。
ここ5年ぐらい掛け、県内では自給飼料増産の動きが加速している。
コントラの取り組み強化や、個人でもいろいろな支援策が行われている。
普及段階でも、現場の数字をとりあえず掴めるようになってきたし、
それぞれの持ち場で生産性の向上対策も少しずつ拡大しているようだ。


ただ、今回の検討会ではコスト計算を示したのは、うち以外は無かった。
3年ほど前、いろいろなところでコスト分析を提案し把握したものの、それ以降は誰もしていないようだ。
良いものをたくさん作って、安定した自給飼料中心の経営を図ることが目的なのだが、
天候任せの生産現場なので、ある意味半分近くは神頼み。
現場活動の成果物としてのコスト計算がなければ、普及が飼料増産に取り組む意味はかなり希薄となるだろう。
普及現場が出来ていないためか、研究レベルでもコスト意識は皆無。
いずれも、数字を持たない、意識しないことは、現場から遠く離れてしまっているように感じられる。


12月中旬には東部でサイレージ研修が行われる見込み。
我々も遅れを取らないように、今年のコスト分析に着手しなければ、農家に役立つ情報提供として。
そして、個別の現状把握・課題抽出・対策実施をしっかりと考えていかなければ。


虹が出た後、とある酪農家のコンテナハウスを覗いてみると・・・
酪農家&耕種農家の若き後継者が密談中・・・???
来週予定のエン麦の作業打合せ。
ちょうどよかった。
検討会用に準備した東部地域の収量調査&県内の状況とりまとめ一覧を配布して解説。
低収量が続いていることはよくわかっており、来年こそは、たっぷり作ったやるぞと言う気持ちがひとつになった瞬間だ。


畜産と耕種は、いつでもお互い様の気持ちがなければ成りたたない。
堆肥利用と飼料供給。
これらを上手につなぐのは普及だろうし、その普及の底支えは、本来は技術。
虹のように幾重にも重なる技術が、農家と繋がる橋と成るか否か、これから本当の底力を問われるだろう。