sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

事業仕分け

現場を支える組織の人件費削減を担当する人もいる。
かねてから普及組織も、そのやり玉にあがっている。
この方程式は、農協などの営農指導によく似ており、現金を生まない・生んでいるのに見えにくい組織は削減対象になりやすい。
実際には、本末転倒な話だと思うが・・・


その削減担当の現場査察がやって来た。
私の知らないところで「現場案内、説明を求められる」ことに。
八頭の酪農家にお願いして現場でどんな支援を進めているのか20分ほど説明する。
今日は珍しく農家のことを説明するのではなく、私自身の取り組みを説明するのでやや違和感が・・・。
仕事は、経営コンサルタント的な業務が中心かと聞かれたが、コンサルは半分、経営と裏腹な技術屋でないと務まらないと説明した。


結果として不要と判断されれば、もちろん切られるのみだが、
どんな時代でも、現場のニーズに基づいた取り組み、現場での実践とふり返りが農家にとって大切なことだと思うし、
我々はそれを農家と共に進めることに存在価値がある。


多くの試験研究などの残念な部分は、現場で大切な経営観念が欠如している取り組みが多いことと、時として農家の要望に基づいていないことが多々あること。
もしドラ」でいう、マーケティングに基づいた取り組みでないことだ。
その上で、どんなイノベーションが必要なのか、たぶん見えてこないからだろう。
もちろん、農家と連携した試験も多く取り組まれており、成果を出しているものもある。
現場にいても、近年の時間の流れの中では、見逃してしまったり、流れに身を任せて安易な方向を選択しがちだから。


今日は、短い時間の中で、
本当に多くの人と連絡し合い、次のステップにつながる流れが見いだされた1日だった。
1つは、sashibae対策 肥育農家数件での取り組みに火が付いた
1つは、トウモロコシの耕畜連携、八頭以外の米農家で新たな取り組み
本日現地案内した農家。
「日々飼養管理や経営管理に関する技術や情報は変化している。ここ5年間をふり返っても激変の時代だったが、次の5年はもっともっと変化するだろう。そんな時に近くにいて、一緒に考え・実践し・ふり返ることで、何とかやっていけると思う」


たぶん、相当なリップサービスもあるとは思うが、これが私たちの仕事のモチベーションだとも思う。
おごらず、日々ふり返り、反省し、今・明日何をすべきか熟考する。