sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

しびれる〜。

33年前、まだ中学1年生だった私。
ちょうど今頃だったろうか、家に帰ると祖母がコタツの横で倒れていた。
あまりに動揺してその後どうしたのか覚えていないが、
翌日早朝亡くなり、春の寒い日に葬式したことを覚えている。
とても厳しいおばあさんだった。
その祖母さんに育てらればあちゃん子だったとみんなに言われていたが、
しいたけ嫌いなことと一緒に子供心にはイヤだなぁと思っていた。


あれから33年。
法事でお寺・お墓・仏壇と巡る。
和尚さんからその祖母の話を聞く。
いい人生だったと和尚さんに話したそうだ。


「無垢な気持ちで向かえば、闇も何でも明るく切り開ける」
といった意味の言葉が板に書かれて墓に捧げられた。
和尚さんによると、我々が見えている世界は、自分で都合の良いものだけを選択して見えている。
見えていないものもたくさんある。
無垢な気持ちで臨めばいいと。
心が痛む。


家族会食で母が祖母の話を。
いつもよく喧嘩していた2人ではっきりとものを言う祖母。
しかし亡くなる4〜5年前、脳出血で倒れてから一転。
とてもかわいらしい祖母になったと。
その間、祖母の世話も大変だったが、それ以上に祖母と本当の親子のようになれたことが忘れられないと。
亡くなっても、お互い気持ちよくいられることを感謝しているらしい。
この話は初めて聞いたが熱いものがよぎった。


お経の時間は気持ちだけ修行僧になる。
焼香どうぞといっても、足が・・・足が・・・
足はしびれて感覚もないが、読経のリズムと線香の香りが心地良い。
娘はあまりの気持ちよさにウトウトしたらしい。
シバいたらんといけん奴だ。