sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

2つのリアリティ

NDK堀北さん・桧山さんが教えてくれた言葉。
2つのリアリティ。
現実。

例えば、地球は丸いと科学者が言う、いやいや地球は平らだと一般市民が言う。
2つとも、見方を変えれば一見正しいが、本当はかけ離れている。
この2つのリアリティが、かけ離れたままでは、問題が解決しないというのが、堀北さんからの教えだった。


飼料設計・給与量・採食量と牛を飼う人は気にするが、最後は食べた牛が太るかやせるか、どんな変化が起こるか、起こらないか。
実際に牛を飼っている人なりの理屈で日々管理されているが、そこにバリバリ指導者がやってきて、分析値を元にしたすばらしい設計と給与方法を教えて帰って行く。
サイレージが変われば、その都度分析して、設計もやり直し、現場では牛を見ながら給与量や方法をチェックしていく。
一旦、良くなる傾向も見られるが、やがて結局、やはり元のような問題が起こり、重苦しい話し合いが始まる。
こんな場面を幾度となく経験してきたが、何故良い方向に変わらないのか、いつもわからないままで居た。
それがこの2つのリアリティという言葉でハッとさせられた。
指導する側と受ける側には、かけ離れたリアリティが存在するようだ。
指導する側は受ける側の立場になって考えておらず、一方的に情報を押しつけているのかもしれない。
受ける側は、言われたことだけを守っているものの、自分で考えること・観察する力、何がポイントなのか、わからないまま生返事をしている。
そう、牛の変化を見て対応すべき本人は、全く変わっていない。


そんな本人に、ある人が言った。
何をしても変わらないなら、最終的には一つしかないですよ。
それは管理する人を入れ替えるしかないと。
清水の舞台から飛び降りるぐらいの決心で言い放ったその一言。
当の本人には実際には響かなかったようだ。
この瞬間にも、2つのリアリティがあったのかもしれない。