立山にも登る
剣山荘で一泊、翌日はまた抜けるような快晴。
五竜岳から顔を出すご来光に感動する。
この時間帯には、多くの登山者が剣岳に向かっていた。
我々は、朝ご飯食べてから立山周辺を登ることに。
まずは、谷の向こうに見える剣澤小屋経由でその背後に立つ別山に向かう。
朝からの急登は堪える。
剣澤小屋からの剣岳もいい。
別山からのパノラマ・・・ここからの剣岳は圧巻だった。
あの男も、しばし時間を忘れてただただ景色を見入っていた。
ここから先は、真砂岳(まさごだけ)・富士ノ折立・大汝山・雄山と標高3,000㍍界隈のアップとダウンを楽しみつつ。
その稜線から見た室堂方面は、木々の緑と砂利の白と空の青とのコントラストが素晴らしい。
富士ノ折立付近から、真砂岳方向を見る。
朝イチからの晴れは、この辺に来ると次第にガスがわきはじめていて、日の当たる斜面の下から勢いよく登りはじめていた。
さて、せっかく立山に来たのだからと雄山の山頂にある神社に立ち寄る。
3,000㍍の山頂神社には、神主が常駐しており、10分程度で祈祷と御神酒・立山の諸々の話を聞かせてくれる。
我々の際にはザッと30名ほど、ひとり500円の祈祷料を払う。
神主は何人かが時間交代制のようだったが、室堂から1時間半程度で登れるらしく、登山客も祈祷依頼も相当のよう。
昼前には、室堂に到着し、バス・ケーブルカーを乗り継いで山麓に下山する。
スタートは雨の立山だったが、天候にも幸い恵まれた。
(この日も午後は激しい夕立に見舞われたよう)
今回、国内最難関とも言われる「カニのたてばい・よこばい」を実際に経験できた。
ヘルメットは大山バリエーションルートでも必要だと常々思うが、ハーネスなどの装備は、晴れた夏だとそこまでは必要はないかと思えた。
但し、3,000㍍級の山では思った以上にカラダが動かないし、頭もプチ高山病なのか重い。
また、宿では完全なタコ部屋で疲れていてもグッスリ眠ることはほぼ不可能なことを考えれば、無理は禁物だ。
少しずつだが、アルプスの経験を積んで更に山を楽しめたらと思う。