sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

小さな一歩のその先

今年もトウモロコシ収穫が終盤に近づいている。
1枚1枚、田んぼで刈り取り・運搬し・バンカー詰めを進めていく。
一人一人の役割分担で大きな仕事が遂行されていく。


よくよく考えてみれば、この取り組みは1日1日の積み重ねだ。
春の堆肥散布にはじまり、耕耘・播種・鎮圧・除草・畝刈と作業が続く。
1日分の有効積算温度分だけ、トウモロコシは伸び・実を付け・肥大する。
収穫時には、天気と相談しながら、1年分の漬け物をこしらえていく。
給与は、年間を通じて丁寧に取り出し、毎日安定した品質のものを牛に食べてもらう。


一つ一つの作業が終わるとホッとするが、大抵の場合、気を抜くと大きなポカが待っている。
気は抜けないし、安心しているばあいではない。
カーポートでチャーシュー大盛り食べる瞬間も、常に先を読むことだ。


経営主は、常にその先をワクワクしながら考えていくべきだろう。
「今年はデキが今ひとつだった」ならば、来年はどうするのがいいのか。
「いいサイレージがつけ込まれた」ならば、それをどんな飼料設計で使うのか。
安易なアグラの上でうたた寝している場合ではない。


ここが楽しみ方の分かれ目なんだろうと思う。
 単なる面積拡大が目的ではない、
  作業効率がいいことが目的ではない、
   単収アップも目的ではない、
    1頭あたりの給与量がたくさんなのも目的ではない。


何が目的なのか?
常に問いかけ、自問自答しつづける。
答えはない。
毎日、歩き続けながら1歩1歩のその先を考えるところに意味があり、答えがある。