sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

敢えての水冷エンジン。

今日も朝から暑かった。
午前はエアコンの中、毎月検討している経営資料作成。


午後は自治労関係の定期大会。
私の任務は監査報告。
監査委員3年目にしてはじめて定期大会で監査報告。
そのクミアイ活動のため午後休暇で三朝温泉に。


会合が終わったのが3時過ぎ。
西空は真っ暗でポツポツし始めていた。
さて、どうすべきかと思案するも、まぁ行けるところまでと裏緑資源を目指す。

小鹿渓入口の片柴にあるちっょと変わったポプラ。
ローソンプラスのような地域型コンビニがTTスタート地点。
そこまで行ったら、ザァーと降り始めた。
しばし雨宿り。
3時半、小雨だが片柴スタート。


すぐに雨は止み、晴れ間も出てきた。
小鹿渓入口の発電所までは比較的平坦でアップダウンも適度に続く。
小鹿渓に入る頃、空は真っ黒、また降り出した。
渓谷は鬱蒼とした森の中でタダでさえ薄暗いのに、雨雲で更に暗い。
しばらく我慢の登坂だが、雨で濡れて暑くはない。
中津ダムの平坦部に出る。
ダムはほぼカラ状態、空梅雨の影響か???


中津集落を越えて、道は極端に細く、坂も厳しくなり、雨も激しくなる。
遠くで雷が聞こえるが、近くではない。
クマ対策の警戒ブザーを時々鳴らしながら、登坂するも道は細く、山が迫り、雨も激しく心細い。
片柴から1時間9分。
ようやく中高トンネルを抜ける。
19キロ、標高差900メートル。


ここから、今日最も怖い時間が始まる。
まずは高山名水で喉を潤し、ボトルに水を満たす。
基本下り、体が冷えないよう上着を1枚着る。
だがやはり寒い。
路面はずぶ濡れでブレーキの効きも甘くなる。


そしていよいよ五葉トンネルに。
入った瞬間、目を疑った・・・
見えるはずの出口がまったく見えない。。。
50メートル程進んだところで、真っ暗闇の中、平衡感覚を奪われ転けそうになる。
やっとの思いで停止し、入った方向に戻る。
ライトは持ってこなかったし。
ここが抜けられなければ三朝に戻る行かない・・・
3分程度、トンネル内で静考するも・・・
出口は濃霧に包まれて光が入ってこないのだろう。


1年前だったか.cowさんとこのコースをドライブした際のあの恐怖が蘇る。
ただ、あのときはビートルだが、今回はライトのないケベル。
真っ暗なトンネル内で更に熟考3分。
車でも来ないかなぁ・・・と。


こんな時は、ニュートラルに戻ることが大切だ。
しばし目をつむり、暗闇に慣れる。
目を開けて、入口に近くまでコギ返し、
そのまま出口方向に真っ直ぐ、タダ真っ直ぐ、気持ちもハンドルも固めて突き進む。
かすかにセンターラインが見えないが感じられる。
どれぐらいだろうか、進んだところで、またまたうっすら・ボォーと出口が感じられた。
宇宙の中を彷徨っていた感覚。
助かった。


と、思ったのも束の間。
トンネルを抜けると、10メートル先が見えるかどうかの濃霧の世界。
下り、路面は濡れ、視界も10メートル以下。
これも怖い。
どうかクマさんが前を横切らないようにと祈りながら下る。
結局、霧が晴れる緑資源スタート地点近くまで、けたたましくブザーを鳴らしながら下ったが、
今日ほどブザーのありがたさを感じた事はなかった。
チリン・チリンの鈴だけではとても安心して走れない。


それにしても、雨の中走るというのは、確かに暑さはまったく感じられなかった。
むしろ、高山では寒いほど。
空冷より、水冷。
雨の中も気持ちいいが、走った後の始末がなければ。
チェーンを洗って、パーツクリーナーで仕上げて、チェーンオイルを塗布。
また明日走るために。(緑資源ではないです)