sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

草作り

たまには仕事ネタで。
担当は経営だが、経営の裏腹には、いろいろな技術が絡み合っている。
SSTチームが進める飼養管理や繁殖管理もそうだが、
もっと基本的な部分にあるのが草作りだ。
多くの農家では、まず面積確保で収量を確保と考えている。
ところが、面的には確保されていても量を取れない人がいる。
我々も普段は地上部分しか見ていないが肝心なのは見えていない部分だ。
土の中、まさにアンダーグランドの世界。
例えば、土の硬さ、深さ、地下水位、pH、保肥力。
適期作業が大切だという割に、科学的な数値を見せることが出来ない。
土壌分析しても読めない。
普及員も農協も、ましてや試験場は・・・
はぁ〜。

最近、土壌硬度計というものを借りて土地の調査を開始した。
棒状のものを垂直に地面に刺していき、土の抵抗を計るもの。
更に、土の中の深さと硬さをアナログ的なグラフにすることができる。
昔からあるホントアナログな道具。
なかなか面白い。
ほとんどの土地では15〜20センチで大きな抵抗があることがわかる。
深耕出来ていないということだ。
ところが、場所によっては、スルスルと90センチ以上も抵抗なく棒が突き刺さる場所もある。
刺していると、地下水位が高いことが何となくわかる場所もある。

同じように草作りしていても、土地の条件は全て違う。
土地土地の条件を活かす工夫、悪いところを克服する工夫。
体を資本とする農業だが、ここでもやはり頭をフル活用できないとただ疲れておわってしまう可能性が高い。
さて、いろいろなデータを取ることが出来たとしても、その活用を普及員が出来るか否か。
カウコンなんてもう当たり前になってきた。
そろそろ自給飼料をもっと科学的に解明する必要な時期にきているようだ。