2013 春の王滝 当日編 ゴールまで長かった・・・
6時、カウントダウンと共にフォア~ンという音と共にスタート。
自分がスタートするまで20秒、そしてスタートラインを越えたのは約1分後。
まぁ焦る旅でもなく、比較的落ち着いて漕ぎ出す。
このレースのコワイのは、走り出してからしばらく行くと必ず何かが起こること。
公園の橋を渡るまで、急停止が2回。
氷ヶ瀬の林道入口まで更に2回。
ここから先は写真はほとんど無し、事実そんな余裕が無かった・・・が、
いつも思うが、県道らしき道を700台のMTBが1頭の龍のごとく流れ登っていく様は、本当に後ろから眺めていて好きな光景だ。
パレード走行が終わり、いよいよ林道に入る。
と、いきなり大渋滞。
毎年のことだが、入ったところが砂利が深く、転ける人多数・・・
今年は雨がなかったので、ここだけでなく、コース全体が砂利が浮いていて、特にコーナー出口はズリズリ状態が多かったため、とにかくコワイ。
しばらくはダブルトラック両側を2列で登っていく。
が、これも毎年のことだが、微妙に左右同じスピードなのにやや遅い人が居て、後ろから来た人を通せんぼするが、本人は至ってまじめで気づいていない・・・
無理矢理、トラックの外から追い抜く人、真ん中を突っ切って行く人も。
ただ、気づいていても、どうしようもない人もいる。
強引に抜くことは諦めて、前のペースに合わせて行くことに。
最初の登りは6㎞ほどで約400メートルほど上昇する。
まだまだ周りには人がたくさんいて、賑やかだ。
気温は10℃ちょっとだが、寒くはなく、既に汗をかきかき。
下りにはいると、なかなかペースアップは難しく追い抜かれ三昧。
一度アスファルト道路に出て、すぐに登りのダートとなる。
ここからの登りが前半の難関。
7㎞で400メートルほど登る。
登り切ったら、あとは平行的に上ったり下ったりを繰り返しながら・・・
御嶽山がとてもきれいに見えるが、写真はない・・・
この辺では、人もまばらになってくるが、この辺りで足の付け根が少し痛む。
というか、ケツも痛い。
登りが多いと後ろ荷重気味となるため、ケツに荷重多し。
何度か尻をアゲアゲして、痛むのを緩和。
下りはじめて暫く行くと、34㎞地点CP1だが、ここはパスして次の登りの最高点を目指す。
標高1600メートル近く。
なかなかの眺め。
こんな感じで補給と写真取っているあいだにもバシバシ抜かれる。
ここからは長い下り・・・
パンクには気をつけないと・・・
下って登ってまた下って、そうしたら三浦ダム湖畔。
今年も水が無い。
月面のような幻想的な写真が撮れるが、走りながらはムリだし,止まるほど野暮なこともできず・・・根性無しです。
そしたら50㎞地点を迎え、後半最初の登り。
2名のライダーがペースメーカーとなってくれて引っ張ってもらう。
3つ登ったり下ったりしていたら、坂が厳しくなってきたところで、何故か気持ちが切れ、路肩に停車した。
と思ったら、後ろタイヤがおかしい。
スローパンク的で、即座に諦めてチューブ交換を。
5分程度停車して直し、補給もして気持ちを入れ替えてリ・スタート。
60㎞過ぎのCP2では停車して補給。
この辺りで気温は28℃を越えてきた。
日なただと暑く、木陰だと気持ちいい感じ。
多くのライダーがここでは休憩中。
水をハイドレーションに入れてスタート。
下った後は,最大の難所の坂が3キロ以上続く。
いやらしい程の坂が続くので、インナーで軽々しく漕ぎたいが、カクカクとなってしまう。
ほんと、辛い時間帯。
王滝には全部で11の坂があり、前半5つ、後半6つ。
9つ目の坂をクリアーしたら、CP3に向かって下っていく。
この辺りで、既に足がカチンコチン痙る感じも出てきた。
CP3でパワーバー食べ放題と振る舞われるが、正直グミが食べたいのにない・・・
ここの景色は圧巻。
さび色の川と山の緑と御嶽山の残雪の白。
その横をライダーが駆け抜けるはずが、右の坂を登れる人は少ない。
私も半分は押して登った。
ここから先は、未知の世界へ。
体力もほぼガス欠で、そろそろ足が痙り始める。
最後の坂は5キロダラダラ続くので、忍耐力との持久戦。
そろそろ終わりと思ったら、まだまだ終わらない・・・
いつ下りになるかと期待しつつ漕ぎ続けるとようやく80㎞地点。
あと20㎞も???
ところが、下り始めて違和感に気づく。
うでがしびれて、握力が明らかに低下。
前荷重がきつくなり、腕が持たない。
たまらなくなって、とうとう停車して腕をほぐす。
何なんだろうこの感覚は・・・
今までにないどうにもならない感覚。
あ~勘弁してくれ~と思いつつ騙し騙し下っていくとようやくゴール。
到底目標タイムには届かないが。
倒れ込むライダー多数。
私も。
目をつむっていたら、30分ぐらい寝てしまっていた・・・
なんとかかんとか、走ってくれたトレック号に感謝。
7時間38分02秒