しみじみと聞く。
たまたまテレビから流れていたが、聞いた瞬間に言葉が耳に流れ込んできた。
立派でない自分が立派でないことをいいことに、無理矢理納得しているようにも思えてしまうのだが、長く生きれば生きるほど、歌詞のとおりだなぁと思えてくる。
しみじみと聞き、ジワジワと染みる。
祝 婚 歌 |
二人が睦まじくいるためには |
愚かでいるほうがいい |
立派すぎないほうがいい |
立派すぎることは |
長持ちしないことだと気付いているほうがいい |
完璧をめざさないほうがいい |
完璧なんて不自然なことだと |
うそぶいているほうがいい |
二人のうちどちらかが |
ふざけているほうがいい |
ずっこけているほうがいい |
互いに非難することがあっても |
非難できる資格が自分にあったかどうか |
あとで |
疑わしくなるほうがいい |
正しいことを言うときは |
少しひかえめにするほうがいい |
正しいことを言うときは |
相手を傷つけやすいものだと |
気付いているほうがいい |
立派でありたいとか |
正しくありたいとかいう |
無理な緊張には |
色目を使わず |
ゆったり ゆたかに |
光を浴びているほうがいい |
健康で 風に吹かれながら |
生きていることのなつかしさに |
ふと 胸が熱くなる |
そんな日があってもいい |
そして |
なぜ胸が熱くなるのか |
黙っていても |
二人にはわかるのであってほしい |