sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

素直に言えるありがとう

シンプルだが、とても大きな意味を持っているこの言葉。
両親に向かって言う機会など滅多にないはず。
それをすんなりとやってのける中学生に大きな感動を受けた。

息子のお陰で中学校の卒業式に出られることになった。
70名、30年前と比べると30名以上も少ないが、やんちゃもニコニコも静かな子もいる。
今年の卒業生は勝手な意見だが、格別に愛された学年だったと思う。

1年時はかなり荒れて問題ばかり。
表に出ない深刻な感じもかなり受けた。
2年となり、支援体制がイッキに変わり、静かに大きな波が動き始めた。
上手く言えないが、やんちゃもわがままも風呂敷のように包み込むやさしさがあった。
先生だけでなく生徒も声を出し始めた。
スゴスマ運動。 → すごいスマイル運動のこと。
自発的な清掃活動。
トイレの神様のような。

娘が毎日毎日学校であったことを嬉しそうに話す。
辛いこともあるし、ゲラゲラなことも多い。
先生ネタが多いのも特徴。
通じ合っている証拠だといつも感じていた。

そんなこんなで卒業式。
清々しく笑って向かえるだろうと思っていた。
粛々と進む中、校長先生の話。
突然娘のことを紹介する。
去年の卒業式で贈った送辞の内容だった。
「仲間と協力する大切さや最後まであきらめずにやり遂げる心を先輩から学び、感謝の思いを胸に次の学年に進みます」と決意したそうだ。
そして答辞は「誰かのために喜んで働くことができたり、いざというときには団結し、爆発的なエネルギーを発揮できるこの学年が好きで、そんな良さを引き継いでくれたら。自分の学年や学校が大好きと行って卒業してくれたら、そして中学校をもっともっと素晴らしい学校にして下さい」と結んだ。
この1年間で、3年生は大きく成長した。
「恩返しとして表した成長した姿」だと。
そして、それを支えた学年団の支援をも褒め称え紹介された。
会場はイッキに感動モードとなり、式一段落した後の学年合唱と退場時の学級長挨拶で涙が溢れた。
2組の学級長が、保護者席前で一列に並んだ子供達の代表として感謝の言葉を述べた。
「いつもは照れて言えないけど今日は言います。お父さんお母さんありがとう」
この演出はズルい。
かなり目が痛くなった。

そういえば、体育館は完成してお初。
校舎・校庭・体育館とここ1年で全部新しくなった。
そして今年の卒業記念の作品。

上下で新旧校舎を表している。
すごい枚数の色紙で構成された傑作だった。


クラスに帰っても先生の言葉と一人一人の言葉があり、
目を真っ赤にしながらクラスや先生への感謝の言葉が続いた。
素直にありがとうが言えること。
みんなと笑って楽しく過ごせたとか、このクラスになってよかったとか・・・
両親に向かってありがとうと言える子。
たったそれだけだが、この学年はスゴイと思った。


団結する力。
ただ単にまとまるだけでなく、試行錯誤の中で仕上げていく工夫。
この経験があれば、次に進んでもまた同じように進むことができる。
卒業式の挨拶で「すでに同窓会をたのしみにしている」とも。
学活最後もキメ引きよく終わった。


ここまで成長を見守り、導いていただいた先生方にただただ感謝。
そして、娘にもよく頑張ったなとほめてやらねば。
感動は人を成長させる。