殻に閉じこもらない集団
随分前に脱退した団体「フキュウ協議会?」
正式な名前も忘れてしまっているが、何故だかその全国組織からいろいろ仕事な受けていたりする。
たまにその団体のホームページとか機関誌に書き込みしたりするが、その機関誌に面白い記事がたまにある。
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まじめでガンバリ屋だが話の下手な普及員がとある生産部の講習会に招かれ、剪定方法を話したが、話し下手が全開で全く伝わらなかった・・・
そこである生産者が立ち上がり、普及員の話をもう一度聞き直しながら、黒板に図説しつつ講習会を続けたらしい・・・
堅かった場の雰囲気が一変し、とても盛り上がった講習会となり、その後も益々盛況となり、みんなに親しまれた。
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この場面で注目すべき点。
1つは普及員のまじめさ。
そしてもう1つは、受け手側の農家が陽性で前向きの姿勢を持っていたこと。
常に前向きにものごとを受け入れていこうとする集団は、
解決できないことは
他の集団や関係機関と相談したり、
手をつないだり、
より適切な指導者を捜し出したり
自分たちで必要な技術を習得したり
既成の慣習や伝統を乗り越えて対処していこうとする。
しかしながら、そのような取り組みははじめからそうであるのではなく、
むしろ集団活動している中で、集団参加による利益の方が、個人の犠牲を上回り、
参加への満足度を感じ、参加への意欲が湧き、陽性となって行くのだという。
そして、その取り組みは、集団の中の役割を果たす人物が、集団の発展に大きく影響を及ぼしていく。
前述のとある生産者がとった差し出がましい行動も、陽性な雰囲気を作り、その集団を好ましい方向に導く働きに貢献した。
逆説的言えば、今現在停滞している集団でもそんな役割の人を発見し、上手に導き出せば動き出すかもしれないことを示唆している。
・新しい考え方を提供し、目標を示す役割
・みんなの意見を調整する役割
・対立意見の中で自説をゆずりつつ妥協させる役割
・裏付けに必要な事実を提供したり求める役割
・技術体力金銭を提供する役割
・精神的水準を高める役割
・みんなの不満の的になる役割
・役割に適した人を見つける役割
・etc
これらの役割が機能していれば、陽性的で前向きな集団といえるようだ。
1人で複数の役割があるかもしれない。
偏ってばかりでは上手に行かないかもしれない。
そう、集団の中には様々な役割がある。
会社でも、家族でも、仲間でも・・・
自分が属する組織の中で、自分の役割は何だろう。
そしてその役割は上手に果たされているか。
より効果的に役割を果たす方法は。
時には役割を引き継ぐ必要もある。
いろいろ考えさせられる一文だった。
仕事だけでなく、遊びでも殻に閉じこもらず前向きな集団を意識したい。