おもてなし・・・
東京オリムピック最終選考で有名となったことば。
お・もてなし。
もてなすの丁寧語。
最近ではTDLなどのスタッフがゲストをおもてなしする話などが有名だ。
昨日から始まった都市緑化フェアの動員者説明会でも、お客様を歓迎するために心掛けることにかなり時間が費やされた。
来場した方に気持ちよく過ごしてもらい、楽しんで帰ってもらうことは大切なことだ。
昨日のスタッフも、なかなか優秀な人ばかりだった。
シャトルバスから遠く歩いている人にも大きな声で案内したり、
我々の持ち場でも、少しでも陰に座れるようにベンチを移動させたりした。
中には、シャトルバスに乗り間違えた方もいて、丁寧な対応を心掛けた。
だが、少し違和感が残る。
マニュアル化は必要だが、鳥取らしさに欠けてない?
そもそも、この企画が本当に楽しいのか私たちは知らない。
自然を多く取り入れたというネイチャーガーテンの風景も知らない。
そして、集客数だけに興味が集中しがち。
前売り券も関係者がたくさん買っているだろうに、売れ行きが悪いと。
最後は、サテライト会場入場者を含めたカウントでお茶を濁す?
昨日の来場者は2000名ほど、金沢駐車場は500名にも満たなかった。
良い企画なら、まずは自分たちで実際にそれを見て、我々がPRしていかなければと思うのだが・・・
そうした口コミ的な拡大でなければ、呼び込めないだろう。
自信がないのに他人には勧められない。
逆に勧められる、そんな段階となれば、マニュアルはなくとも自然とおもてなしの行動はとれる。
さて、仕事の場面でも我々の行動は似たような問題に直面する。
技術でも、情報でも、少しだけ理解しているだけでは、ただ一方的に与えるだけとなってしまい、結果的には何も変わらない。
一時的には、よくなることはなるほどよく起きる。
数年してその取り組みが根付いていくかどうか。
おもてなしではないが、本当の意味での私たちの仕事を意識し続けないと、今の仕事環境下では問題もすり替わってしまったり、やるべき事がすり替わってしまうことに成りかねない。
我々の仕事は、私だけが仕事ができることではない。
組織的に言えば、自分が理解したうえで、チームだったり、部下だったり、みんなで良い仕事といえる形になるか。
普及指導でいえば、農家自身の自立・進行管理・課題解決ができるかどうか。
その素地を毎日の取り組みの中で、前進させていく。
ただ丁寧に進めればいいものではない。