sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

伝わらない?

また、勝手にネタ公開すると叱られるがフィヨルドさんネタから・・・

最近「愛している」っていつ言った???と聞かれ、

適当に流していると「あ~、仮面夫婦!」と決めつけられる。

そういうフィヨルドさんは、毎日必ず「愛している」と伝えるそうだ。

それは「愛している」の安売りだと指摘すると、

ならば聞くが、「いくら愛していても、それを伝えなくてはわからないし、伝わらないなら意味がない。毎日伝えているけど、嫁もまんざらでもない様子」と。

流石です。

たぶん「おはよう」みたいに「愛している」と言っているのかもしれないし、

奥様は「ちょいなちょいな」的に受け流しているのかもしれない。

 

このネタ、いろいろな場面で、教訓として生きてくる。

 

例えば、親子関係や従業員との関係。

農家は、家庭内労働力が中心のため、とにかく阿吽の呼吸が重要である。

オヤジがやることを皆が理解していないと、全体でも効率的な仕事にならない。

なので、オヤジはみんなに自分が考えていることを説明する責任がある。

なのに、説明せず、勝手に取り組みを進めてしまう傾向がある。

いや、説明しない場合が圧倒的に多い。

なので、だれもついていけない。

 

オレの背中を見て育った息子は、オレの理解者だと勝手に思っている。

「愛している」のに普段「愛している」と言えていない嫁にも理解してもらえていないのに、息子に至ってはそれは夢のまた夢。

オヤジの勝手なマスターベーションもいいところだ。

 

これが、従業員だと少し違ってくる。

相手は身内でないので、少し低姿勢となるが、それも時間の問題で、徐々に伝える努力を手抜きしてしまう。

従業員がいる農場とは、家族経営より大きな経営なので、同時平行的に作業が進むことが多い。

つまり同じ仕事を何人かで行うのではなく、別々の仕事を並行して進める場合がほとんどだ。

それぞれの仕事が噛み合って大きな仕事になるため、それぞれのスピードや質が問われるが、それぞれの仕事を監視することは出来にくいため、的確な業務指示が鍵となる。

それを良好な状態に維持するのは、やはりコミュニケーション。

しかも、一方的ではないお互いのコミュニケーション力。

 

それが繫がっていくと、信頼となり、その信頼は、成績にもつながる。

こんな話しを、ある農場で1時間ほど。

家族内・職場内でくだらない話もできて、大切なことも伝え、伝わることが大切。

 

 

さて、こんな話をしていたら・・・

家に帰ると1枚の絵葉書が。

かなり遅れて父の日メッセージが届いた。

(母の日も遅れて届いた)

--------内容省略-----------

京都の暑さを実感しつつ、生活の基本は体調だと実感しているこの頃。

その体調管理についての気遣いや、高校卒業から大学進学にあたり親としての考えを聞いたりメールで読み感謝している。

その中で自分とはまた違う考え方や視点は新鮮であり、これからも示唆してくれる存在であることを願う。

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嫁とも話して来たが、ここ半年間は意識して自分の考えを伝えるよう努力してきたつもり。

男同士の親子は、お互いに話しあおうとしない傾向が強い。

逆に女同士だと、なれ合いの友達感覚に陥りやすい。

 

人生の中で、将来を見据えて各々の考えをぶつけあう場面は、そんなに多くないと思う。

前述した、大学進学・就職・そして結婚など、大きなターニングポイントがその場面なんだろうと思っていた。

そんな場面で、大きな判断が必要な場面がやってくるが、それぞれが勝手に決めて進むのではなく、お互いの思いをぶつけ合う作業が必要と考える。

その作業は、時に難しく面倒だが、それを糧にして、プロセスを踏み固める経験が生まれる。

 

とは言っても、何もかもが手探りな状態が続き、次から次に難問も出てくる。

でも、お互いが勝手に進むことも、相手任せでも、良い結果には繫がらない。

親として、伝えたと思っていても、伝わっていないことはたくさんある。

そう肝に銘じて、また1日がんばる。