排水処理をまじめに取り組むということ
パーラーとは・・・じゃんじゃん デ・ル・パ・ラではなく、
ミルキング・パーラーのこと。
http://www.dairy.co.jp/kidsfarm/kotoba/078Hmi.html
フリー方式の牛舎にある搾乳施設のことで、牛がここに来て朝晩2回搾られる。
パーラー排水とは、その施設からの排水のこと。
搾乳機器の洗浄水や搾乳施設の床面を洗い流す水。
牛乳はもちろん、洗剤や牛の糞尿が含まれている。
久しぶりに原稿依頼を受けて、18年から県内に設置した施設の稼働状況をまとめたが、その前に県内施設の巡回調査も。
比較的中大規模な農場が多いが、一定の傾向が強いことに気づく。
尿汚水だけではないが、糞尿処理はもともと畜産業界では切っても切れない厄介な存在。手間とお金が掛かる割に、そこから得られる収益は少ない。
汚水処理はその最たるモノだが、ここをきちんと取り組む農家は、やはり結果として儲かる農家だということ。
儲かっているからきちんとするのか、きちんとするから儲かるのか・・・
恐らく、課題に取り組む姿勢なんだろうと、改めて感じた。
「汚水処理施設作って6~7年するけど、特に手を掛けてないし、勝手にブロワーが処理してくれているよぉ~」と言ったナイスな酪農家。
本人は手を掛けていないというけど、毎日最低限なことは確認しているし、汚泥抜きも年2回はきちんとやっているようだ。
意識の違いを見せつけられた。
他人から言われ、仕方なくやるのではない。
自分が最低限必要だと感じたから、対策を講じているのだ。
そんな言葉が聞こえてきそうだ。
原油高騰・飼料高騰・景気低迷で、まだまだ後回しにされているパーラー排水処理。
そろそろ次の取り組みを提案していく必要があると思った。