企業イメージ
CMなどの広告がその商品のイメージを作っている。
瞬間・瞬間を切り取った画像は、実際の現場から取り出したものだが、実際には不必要なモノは切り取られてしまうためイメージが先行している場合が多い。
畜産物の場合でも、牧場は全部北海道の広々とした牧場だと思っている人も多いし、美味しく頂く食品が、ゴミひとつ落ちていないきれいな農場で作られていると信じ切っている人は多い。
ゴミどころか、現場には様々な家畜の生活現場がある。
消費者を現場に案内すると、鼻をつまみ、急いで畜舎内を通過しようとすることも多い。
このようにイメージ先行なのは致し方ないが、
そのイメージに逆行している場合も多い。
これはあまり頂けない。
こんな話しを、整理整頓がきちんと出来ていない私がするのは、もっとナンセンスというか、「一昨日きやがれ」なんだろうが、敢えて明言しておこう。
畜舎内外を問わず、モノが溢れている。
しかも使わなくなった・いや使えなくなったという方が正しい。
これは畜舎が古い・新しいの問題ではない。
農場で働く普段のちょっとした心掛けの問題だと思うが、ゴミや汚れに慣れてしまう。
あきらめてしまう。
慣れとはとてもコワイモノだ。
今営んでいる畜舎に関係者以外の人、特に消費者を案内できるかどうか。
カワイイ仔牛や子豚を紹介できても、畜舎全体をくまなく見て回ってもらえるか。
美味しい畜産物を作っていても、やはりそれを飼っている環境とか、アニマルウエルネスを意識し、保障できなければ、自信持っての販売はできないと思う。
全てをピカピカにする必要はない。
こぎれいな環境。
畜舎も家畜も大切にするとは、やはり整理整頓に至る。
不要なものも、ほったらかしではなく、集めて、分別し、廃棄しるものと、必要なモノだけにする。
舎外も、舎内も同様に。
そのためには、1日1時間ほど、ただひたすら整理し続ける。
毎日続ければ、終わらない作業はない。
自分のポリシーを持ち、自分の誇りを大切にする。
これは、私自身のことでもあり、深く反省をしなければならない。
そう、気づいた1日だった。