sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

イカリ原


昨日は青谷方面での仕事。
担当エリアは東部一円、立川町から青谷・若桜・智頭など、1時間近くの移動時間。
軽自動車だとノンビリ走ればいいのだが、結構疲れる。
最近は、務めて制限時速だが、後ろから無言の圧力をひしひしと感じながら。


青谷町には東と西に谷筋があり、東側は日置谷(ひおきだに)と、西側は勝部谷(かちべだに)と呼ばれる。
いずれも最終集落までは10キロほどの短い谷で、勝部谷は東郷に抜ける。
日置谷も、小畑から山岳コースを経て鹿野町河内に抜けるが現在は災害で通行止めらしい。


さて、この2つの谷筋の間に通称「イカリ原」という場所がある。
15ヘクタールの土地に、放牧場と採草地があるが、意外と知っている人は少ない。
http://www.mapion.co.jp/c/here?S=all&F=mapi0126484120712055110


日置谷からだと、大坪集落から青谷広域農道を上っていく。
勝部谷からだと、鳴滝集落手前を左折して同じ農道を上る。
いずれも短いながら、傾斜のある上りだ。
だだっ広い牧草地が現れたら、農道を外れて南側に入っていくと緑の眩しい放牧地が現れる。

和牛が10〜15頭程度放牧されている。
管理は鳥取市から管理委託された青谷ふるさと公社。
自転車乗りのT中さんが管理している。

立ち木も多く残され、芝も多く、のどかな光景が広がる。
ただ、相変わらず牛にはやっかいものの毒草がかなり広がっている。
「わらび」だ。
若い時期に山菜採りに採ってもらいたいが、放牧場内にわざわざ入って採ってくれる人は少ない。
タラの芽だけは、たくさん出ても知らない間に採られてしまうが・・・

放牧地は、ばら線だけでなく、内側にいい感じで電牧も使用されていて、管理者のセンスが光っていた。

雨の中、真っ黒な和牛は春の勢いのある草を食べて毛づやもよく光っている。
草をはむ姿は、何時間でも見ていて飽きない光景だ。


東部地域での放牧は、ここと空山などの公共放牧がメインで、Yサトさんが機関車のように進めた耕作放棄地放牧は萎む一方。
寂しい限りだが、これも人のなせる技。
役所仕事だと言い訳ばかりで進むどころか後退一途。
牛のため、人のため、何のためにやるのか再考が必要。