sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

課題解決の糸口

11月となり、雨がひと降りごとに寒さを増す季節に。
今年の10月は格別天候が悪かったために、東部の飼料稲刈取りは過去最悪のペースで、八頭地域を中心に刈り遅れだけでなく、品質低下が危惧される。
連日の雨では、晴れ間がのぞいても、早々に田んぼには入れない。
それでも無理して入ろうとするが、じるくなっており、機械への負担は増し、株元についたドロは発酵不良を招き、ロールを降ろす場所もない。
恐らくロールは低温下では乳酸発酵が促進されず、収穫時のままの状態で保存され、開封したら・・・青々としたロールが散見されるかもしれない。
さて、これらの問題への対応をどうするか?
1つ目は、11月となっても収穫調製基本作業の徹底だろう
2つ目は、乳酸発酵促進のため、添加量か砂糖添加が効果的と考える
3つ目は、ロールの配布先を酪農以外、繁殖中心にしているか要確認
来年夏に向けての追跡調査も必須だろう。


さて、昨日のクローズアップ現代
早口の国谷さんではなかったが、エンドファイトについて面白い取り組みが紹介されていた。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2958
『COP10で取り上げられた「生物多様性」。農業にも、生き物の複雑なつながりを生かす取り組みが始まっている。中でも、植物の体内に入り込む微生物「エンドファイト」は、植物の成長を早めたり、病気や虫から植物を守る効果があることがわかり、肥料や農薬に代わるものとして期待されている。研究者や企業も、より効果的なエンドファイトを求め、探索に乗り出した。ニュージーランドでは、国を挙げてエンドファイトの普及に乗り出している。主要な牧草の8割にエンドファイトが使われ、害虫の被害を大幅に軽減、牛乳の生産量が3割増加するなど大きな効果をあげている。日本でも、北海道で稲にエンドファイトを導入する試みが始まり、病気の被害が農薬を使わずに軽減するなど、減農薬の切り札として期待が高まる。続々と見つかる不思議な微生物「エンドファイト」を使った、次世代農業の可能性に迫る。』
今までエンドファイトと聞けば、牧草に寄生する微生物が排出する毒素のことだと思っていた。
今年の猛暑の中、既に稲作にも使われ、大きな効果を確認したそうだ。
逆転の発想で、大きなビジネスチャンスではある。
何事も「ピンチがチャンス」とばかりに、考え方の転換も必要だが、行き過ぎ感・急ぎすぎ感を感じる場面もある。
腰を据え、じっくりと考える時間も必要かもしれない。