sawadake-Blog -Third Stage-

今年の春から、また2人となりました・・・

経営と技術

所内で、経営課題を担当している。
畜産経営課題は当然しているが、畜産以外の主査も担当。
これが私にとって、実に余計な仕事だと思っていたが・・・

水稲・果樹・野菜・花の15戸の経営が対象農家となっている。
上半期の実績検討会が本日検討された。
8時40分から12時50分まで、昼休憩も返上。
15戸の取り組みは実にいいあんばい。

農家のために、どんな活動をしているかと言えば、
ごく部分的な技術支援がほとんど。
経営検討は、一部の負債農家しかできていないし、
技術支援もたいした内容はない。

成果が出ないまま、主査更迭とならないかと思う。
仕方ないので、下半期は事例検討をどんどん進めていく予定。

何するかといっても、ただ経営や生産性の実績検討を進めるだけ。
正確な数字を把握して、農家の意見を確認するだけ。
ただそれだけで、十分経営検討である。

これが出来ないんだよなあ、畜産以外の人は。
出来ないくせに、変なプライドだけは強い。
技術に特化した技術者という肩書きほど、プライドが高い。

困ったものだ。
真逆な事例として、あまり技術を持たない若手などは、とにかく農家と話すことに心がけているため、農家の本音や本気を引き出すことが出来る人が多いと思う。

今日のひと言。
「農家に入り込む、切り口が見つからない」
某専技からのキツイひと言、切り口が見つからないのではなく、切り口が見えていないだけ、農家への切り口は、実はいつでも、どこにでもある。
それを見えないというのは、ただ入り込めない自分を肯定するための言い訳だと。
私もそう思う。
但し、そんなことを教えてあげられる班員が不在なんだろう。
隣が何をしているか知らない。
困っているのか、困っていないのか。
世間話は出来ても、本当に突っこんだ話は出来ない。
ヘルプサインも出せない。
そんな職場なら、仕事しない方が農家のためかもしれない。
技術者は、経営あっての技術者であり、経営と裏腹な技術を支えられるようにならないと意味がない。
普及・家保・試験場・・・・
経営と裏腹な技術、それを意識した仕事がどれだけあるか・・・